~和太鼓演奏、獅子舞など新春限定の企画も満載~
東京国立博物館は、2024年も1月2日(火)より開館し、恒例の正月企画「博物館に初もうで」を開催します。本企画は2024年で21年目を迎えました。
干支をテーマにした特集や、長谷川等伯筆 国宝「松林図屏風」(1月2日<火>~1月14日<日> 本館2室にて展示)をはじめ、本館・東洋館の各展示室で、新年の訪れを祝して吉祥作品や名品の数々をご覧いただけます。
また、新春気分を感じられるいけばなの展示や、1月2日・3日には和太鼓、獅子舞など、新春限定の企画も開催します。
新たな年のスタートは、ぜひ当館でお迎えください。
博物館に初もうで
■特集 博物館に初もうで 謹賀辰年―年の初めの龍(たつ)づくし―
2024年1月2日(火)~1月28日(日) 本館 特別1室
令和6年(2024)は辰年。辰は十二支の5番目で、十二支に割りあてられた動物(十二支獣(じゅうにしじゅう)といいます)において、辰には龍があてられています。龍は十二支獣の中で唯一想像上の動物です。元々は古代中国人の豊かな想像力の産物ですが、その姿は東アジア全域に受け入れられました。
本特集は、4つのテーマを設けて、龍の凄みと造形の繊細さを存分にご覧いただきます。龍に命を吹き込むかのように技巧を凝らした作品や、たくましくもユーモラスな姿にかたちづくられる龍の造形をお楽しみください。
【主な展示作品】 ※掲載作品はいずれも東京国立博物館蔵
重要文化財 龍濤螺鈿稜花盆
重要文化財 龍濤螺鈿稜花盆
中国 元時代・14世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:螺鈿によって、5本の爪をもつ龍が体を大胆にうねらせている姿が表されています。龍の鱗や、躍動する波がしらを見ると、貝を緻密に加工する高度な技術が用いられていることがわかります。
重要文化財 十二神将立像(辰神)
重要文化財 十二神将立像(辰神)
京都・浄瑠璃寺伝来 鎌倉時代・13世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:十二神将は、薬師如来が従える12人の武装した守護神、いわばガードマン集団です。頭の上で龍がにらみをきかせています。
重要文化財 五龍図巻 (部分)
重要文化財 五龍図巻 (部分)
伝陳容筆 中国 南宋時代・13世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:黒雲のなかに、5匹の龍がからみつきながら姿を現し、また雲気(うんき)のなかに隠れていく様子が描かれています。
五彩龍濤文長方合子
五彩龍濤文長方合子
中国・景徳鎮窯「大明万暦年製」銘 明時代・万暦年間(1573~1620) 広田松繁氏寄贈 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:蓋表の各面には、皇帝を象徴するご五そう爪の龍のほか、岩や雲、波、花卉文(かきもん)、唐草文などがびっしりと描かれています。
自在龍置物
自在龍置物
里見重義作 明治時代・20世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:銀製の龍で、胴、脚、爪、口を動かすことができます。
箱書に「自在龍」とあり、これによってこの種の作品を「自在置物」と称するようになりました。
龍燈鬼立像(模造)
龍燈鬼立像(模造)
森川杜園作 明治時代・19世紀 原品:奈良・興福寺蔵 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:右手で上半身に巻きついた龍の尻尾をつかみ、頭に乗せた燈籠をにらんでいます。興福寺の国宝の像の1/2模造です。
楷書四字軸「龍飛鳳舞」
楷書四字軸「龍飛鳳舞」
康熙帝筆 中国 清時代・康熙25年(1686) 高島菊次郎氏寄贈 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~28日(日) 本館 特別1室
作品詳細:清朝第4代皇帝の康熙帝の書。
「龍飛鳳舞」は、中国では雄大で立派な様子を形容する言葉として用いられます。
■新春 吉祥作品紹介 新年の訪れを祝して選んだ作品を展示します。
【主な展示作品】 ※掲載作品はいずれも東京国立博物館蔵
打掛 紅綸子地松竹梅鶴亀模様
打掛 紅綸子地松竹梅鶴亀模様
江戸~明治時代・19世紀 古屋圭司氏・谷口八季氏・古屋英司氏寄贈 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~3月3日(日) 本館10室 本館10室
作品詳細:綸子地に、縫い締め絞りや鹿の子絞りで模様を白く染め抜いて紅地に染め、金糸や絹糸で松竹梅や鶴亀などの吉祥模様を表した振袖の打掛です。
色絵竹図徳利
色絵竹図徳利
京焼・御菩薩池 江戸時代・17~18世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~6月2日(日) 本館13室
作品詳細:精緻な轆轤のわざによるすらりと伸びた頸部が印象的です。京焼のなかでも、卵色の素地に緑と青、金彩の三色で彩った一群は「古清水(こきよみず)」と呼ばれます。
重要文化財 色絵月梅図茶壺
重要文化財 色絵月梅図茶壺
仁清、「仁清」印 江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~3月10日(日) 本館13室
作品詳細:満開の花を付けた梅の木と月が、赤や緑、金や銀などで描かれています。全体に配置された金色の雲が、梅や銀色の月の姿を見え隠れさせています。
梅花図
梅花図
彭城百川筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~2月18日(日) 本館8室
作品書斎:下が透けるような荒い絹に、白梅が伸びあがり咲く様子が描かれています。作者の百川は名古屋に生まれ、舶載の中国画や画譜を学びながら絵を描き、俳諧もよくした日本文人画の先駆者の一人です。
国宝 松林図屏風(右隻)
国宝 松林図屏風(左隻)
国宝 松林図屏風
長谷川等伯筆 安土桃山時代・16世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:1月2日(火)~14日(日) 本館2室(国宝室)
作品詳細:松林という日本の伝統的なモチーフを、中国絵画から学んだ水墨表現によって描き出し、日本の風土の豊かな形象をみごとに表しています。
■新春イベント情報
●催し物 ※各30分程度
過去の和太鼓イベントの様子
2024年1月2日(火)
11:00/13:15 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前
11:45/14:00 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前
2024年1月3日(水)
11:00/13:15 和太鼓 湯島天神白梅太鼓 本館前
11:45/14:00 獅子舞 葛西囃子中村社中 本館前
12:30/14:45 クラリネット・コンサート ジュリアンズ 平成館ラウンジ
●いけばな 2024年1月2日(火)~14日(日)
正門、本館玄関、本館エントランス
真生流 山根由美氏
●TNM & TOPPANミュージアムシアターよりプレゼント
2024年1月2日(火)・3日(水)
VR作品「江戸城の天守」を鑑賞された方に、次回以降お使いいただける鑑賞チケット引換券(有効期限:2024年1月4日〈木〉~6月30日〈日〉)をプレゼントします。※鑑賞には別途料金および当日の予約が必要です。
●ミュージアムショップよりプレゼント
2024年1月2日(火)・3日(水)
当館の全ミュージアムショップで合計3,000円(税込)以上お買い上げのお客様に、ミュージアムショップのグッズをプレゼントします(両日ともになくなり次第終了。当館の全ミュージアムショップでのお買い物が対象、引き渡しは本館ミュージアムショップでのみ対応)。
●美術図書バーゲンセール
2024年1月2日(火)・3日(水)
本館ミュージアムショップのみ対象です。
●ホテルオークラレストラン ゆりの木で割引
2024年1月2日(火)・3日(水)
ゆりの木で5,000円(税込)以上ご利用のお客様は、お会計から10%割引します。
●寛永寺根本中堂特別参拝
2024年1月2日(火)・3日(水)10:00~15:00
根本中堂、四天王像(台東区登録文化財)などを公開します。
■2024年1月2日、本館4室がリニューアルオープン!
日本文化を代表する「茶の湯」をもっと身近で親しいものに感じていただくために、本館4室「茶の美術」をリニューアルします。展示ケースや照明、解説パネルなどを一新しました。新しい展示のテーマは「一期一会」。これは、日本人が茶席において一番大事にしてきた精神でもあります。
リニューアル最初の展示は、特集「茶碗 茶の湯を語るうつわ」
(2024年1月2日<火>~3月10日<日>)です。
本阿弥光悦(1558~1637)が生きた16世紀後半から17世紀初頭の茶の湯の動向に注目し、
中国、朝鮮、東南アジア、そして光悦の創作の原点ともいうべき楽茶碗をはじめとする日本の茶碗をまとめて紹介します。
本特集に関連する講演会を開催予定です。詳しくは当館ウェブサイトをご覧ください。
■その他、2024年1月開始の特集・特別展
・特集「生誕180年記念 呉昌碩(ごしょうせき)の世界―金石(きんせき)の交わり―」
2024年1月2日(火)~ 3月17日(日) 東洋館 8室
・特別展「本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)の大宇宙」
2024年1月16日(火)~3月10日(日) 平成館 特別展示室
・建立900年 特別展「中尊寺金色堂(ちゅうそんじこんじきどう)」
2024年1月23日(火)~4月14日(日) 本館 特別5室
・特集 親と子のギャラリー「中尊寺のかざり」*本特集のプレスリリースはございません
2024年1月23日(火)~3月3日(日) 本館 特別2室
親と子のギャラリーは、美術作品や制作技法への興味や関心を促すことを目的に、子どもから大人までを対象とした教育普及展示です。本特集では特別展「中尊寺金色堂」と連携し、「中尊寺のかざり」をテーマに行います。中尊寺金色堂の堂内荘厳(しょうごん)や仏具のあり方を紹介するとともに、漆工(螺鈿)と金工分野を取り上げて、その制作技法に注目して展示します。専門家の制作した模造や工程見本に加え、映像や触察ツールなどを用いることで多くの方々に分かりやすく展示内容を伝えます。
東京国立博物館
【来館案内】
開館時間:9時30分~17時 毎週金・土曜日は~19時
※入館は閉館の30分前まで
※特別展の開館時間は、各特別展ウェブサイト等にてご確認ください
休館日 :月曜日、2024年1月9日(火)※2024年1月8日(月・祝)は開館
観覧料 :一般1,000円、大学生500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。
入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。
入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※特別展、有料イベント等は別途料金が必要です。
※会期・開館日・開館時間・展示作品・展示期間・入館方法等については、
今後の諸事情により変更する場合がありますので、
当館ウェブサイトでご確認ください。
交通 :JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分
東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(敬称略)
紅山子(こうざんし)
※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。
アーカイブ リンク記事をご覧ください。
大安寺本堂
聖徳太子建立の熊凝精舎、我が国最古の官立寺院である百済大寺を前身にもち、南都七大寺の一つに数えられます。
百済大寺→高市大寺→大官大寺と名と所を変え、その後、8世紀初めの平城京遷都に伴って現在の地に移され、やがて大安寺と呼ばれるようになりました。
奈良時代は887名の学僧と、七重塔二基等の大伽藍を擁した国家筆頭の寺院でした。現在は癌封じの祈祷寺としても知られています。
中国、インド、ベトナムなどから来日した著名な僧侶たちが住んで教えを伝えるなど、国際色豊かな環境で多くの優秀な僧侶たちを育てた仏教研究の中心拠点として栄え、日本仏教の興隆に重要な役割を果たしました。
大安寺には奈良時代につくられた木彫の仏像群が伝わります。奈良時代の木彫像は現存作例が少なく、平安時代以降に仏像の素材として主流となる木でつくられた先駆的な存在として貴重です。いずれも一木造で、優れた身体表現や細やかな彫りに奈良時代の木彫像の特色が表われています。
(詳細は本文にて・・・)
ZIPANG-6 TOKIO 2020東京国立博物館 特別企画「大安寺の仏像」が 2023年1月2日(月・休)~3月19日(日)に開催 ~奈良の大寺の至宝を東京で大公開~
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/39999136
国宝「聖徳太子絵伝」展示風景(法隆寺宝物館第6室) ※2019年撮影
■デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>について
*デジタルコンテンツ制作:法隆寺、奈良国立博物館、国立情報学研究所高野研究室/2020年
*デジタルコンテンツ制作協力:文化財活用センター、便利堂
*日本語・英語に対応しています
7世紀後半から8世紀はじめに制作されたとみられる「法隆寺金堂壁画」は、かつて法隆寺金堂の内壁(外陣)にあった大画面壁画です。昭和24年(1949)1月26日、火災により焼損しました。
「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板は、美術印刷会社便利堂によって昭和10年(1935)に撮影されたもので、焼損前の金堂壁画の姿を今に伝えます。
デジタルコンテンツ<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>は、363枚ある写真ガラス原板から、専用の高精細スキャナー(1500dpi)で取得した高精細画像を、大型8Kモニターに映します。
この高精細画像は、写真ガラス原板1枚を5分割して読み込み、撮影時のレンズの歪みや現像時に生じた濃淡の差などを補正し、複数の画像データを接合したものです。壁画1枚の画像は、大壁で300億画素、小壁で170億画素を超えます。
2020年、<「法隆寺金堂壁画」写真ガラス原板デジタルビューア>はオンライン上で公開され、PCやスマートフォンで閲覧可能です。
本会場ではそれを70インチの8Kモニターで鑑賞いただきます。仏教美術の至宝と称えられた法隆寺金堂壁画、その線描の美しさを大画面モニターでお楽しみください。
(詳細は本文にて・・・)
ZIPANG-6 TOKIO 2020デジタル技術が可能にする古代美術のあらたな鑑賞体験 ≪ デジタル法隆寺宝物館 ≫ 東京国立博物館にて1月31日(火)より開室
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/40716351
法隆寺五重塔 1/10模型
1932年 東京国立博物館蔵 (原建物:飛鳥時代 / 国宝)
半世紀に及んだ昭和の大修理に先立ち、
修理監督である岸熊吉の指揮により模型が製作されました。
MEMO
原建物は7世紀建築の世界最古の木造建築と言われています。法隆寺昭和大修理(法隆寺国宝修理事業)に先立ち、修理前の記録・検討のため1932年に製作された法隆寺五重塔1/10模型が出展されます。内部には塔本塑像も作り込まれています。
製作者の工匠として、法隆寺に伝わる飛鳥時代の木匠の技を継承する「最後の宮大工」と言われた西岡常一氏(1908~1995)の名が模型に記されています。五重塔の主材である檜に焦点をあて、先人の知恵や工夫、自然との関わりについて記した西岡氏の名著『法 隆 寺を支えた木』(1978年)は、英語にも翻訳されました。
(詳細は本文にて・・・)
ZIPANG-5 TOKIO 2020「日本のたてもの ―自然素材を活かす伝統の技と知恵」の開催について【文化庁】
https://tokyo2020-5.themedia.jp/posts/14157255
※現在、2200件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。
新サイトの記事をご覧いただけます。
ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/
最新の記事をご覧いただけます。
ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
https://tokyo2020-6.themedia.jp/
最近の記事をご覧いただけます。
ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
https://tokyo2020-5.themedia.jp/
250件ほどの記事をご覧いただけます。
ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
https://tokyo2020-4.themedia.jp/
235件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/
200件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/
615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。
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