ZIPANG-7 TOKIO 2020 北の海の男たち アイデア拝見 ❣【北海道白糠町】

ブリ豊漁も“食べる文化ない”から新たな名産品へと展開!


白糠町(しらぬかちょう)について


一年に一度、北の海の男たちはソーラン節に…神輿を担ぎ海中に舞う!

白糠厳島神社例大祭



毎年7月下旬に行われる「白糠厳島神社例大祭」は、五穀豊穣と海の安全を願い、神輿が町内を練り歩きます。

威勢のよいソーラン節の後、掛け声とともに神輿ごと海に入る海中みこしは必見です。神輿行列の先頭を飾る子ども神輿の担ぎ手は毎年一般から募集しています。


白糠町(しらぬかちょう)とは


北海道白糠町「岬の森東山公園」


北海道の地名の多くはアイヌ語地名ですが、東北にもその影響は色濃くあり、更に南下して九州地方にまでその名残はあるそうです。


アイヌ民族は文字を持っていませんが、その鋭敏な感覚と優れた記憶力により地形や山、河川、湖沼、産物、生活環境、自然の風物等を的確に地名に表しました。結果、アイヌ語の地名を聞くと、そこへ行かずともその土地の地形や産物を知ることができるといいます。


この町の『シラヌカ』という地名の語源にはいくつかの説がありますが、アイヌ語のシラリ(磯)、カ(上)やシラルカ、シラリイカで、波が磯を越えしぶきが立つ「岩磯のほとり」を指すといわれ、現在の白糠漁港に注ぐオクネップ川からシラリカップ川付近の岩磯地帯を見てつけられた地名といわれています。


シラヌカという地名は北方四島の国後島や、青森県下北郡東通村、道南の八雲町にもあり、いずれも気候や風土、地形、産物などに共通点があるそうです。アイヌ民族の感覚の鋭さやそれを伝える言語力には驚嘆させられます。


ブリ豊漁も“食べる文化ない”から新たな名産品へと展開!

新ブランド「極寒ブリ™️」の「ブリしゃぶセット」が
いよいよ全国へと配送開始


ふるさと納税「極寒ブリ ブリしゃぶセット」


北海道の東部、太平洋側に面した「白糠町(しらぬかちょう)」は、太平洋の暖流と寒流が交わる絶好の漁場を有しており、1年を通して様々な海産物が水揚げされます。近年では北海道では馴染みの薄い「ブリ」の漁獲量が急増しており、この新たな水産資源の付加価値を高めブランド化することで消費拡大に繋げる取り組みが始まっています。


船上で活締めした7キロ以上のブリを「極寒ブリ™️」と命名し、ふるさと納税の返礼品として「ブリしゃぶセット」に加工し、2023年9月13日(水)より受付を開始したところ、続々と反響があり、更には10月13日(金)より、全国各地へ白糠町の新たな名産品「極寒ブリ™」の配送を開始します。


「極寒ブリ™」は町を挙げての取組み 写真左より:白糠町議会議長 富田 忠行、
株式会社イミュー 黒田 康平、木村漁業部 木村太朗、白糠漁業協同組合専務理事 芦田 廣康、白糠町長 棚野 孝夫


■北海道の海に異変!サケ獲れず、ブリ豊漁

白糠のブリをブランドに!この取り組みを牽引する有限会社木村漁業部の3代目、木村太朗船長の定置網漁に同行しました。

夜明け前、木村船長率いる「第三十一 宝栄丸」を含む8隻の漁船が白糠漁港から沖合を目指します。漁港から片道約30分の場所にある約3km×200mの区画が木村船長の漁場です。その中にある4つの「溜まり」(魚を網ですくい上げる場所)をまわって漁を行います。


波も大きく小雨も降るなか、この日の水揚げ量はサケ200キロに対し、ブリ4,200キロとサケの20倍超に。今シーズン最大の水揚げ量だったといいます。


サケの定置網にかかる大量のブリ


“白糠でブリが獲れるようになった10年前は、まだまだサケの漁獲量も多く、獲れる魚種が増えたことに喜んでいました。しかし、サケの漁獲量がどんどん減り、ブリと逆転すると、頭の痛い問題に。ブリは北海道ではメジャーな魚種ではなかったので、サケの代わりになるほど、価格が高くないんです。しかし、脂の乗りや身の締まりなど、白糠のブリはブランド化された他県産のブリに引けを取らない。モノは良いので、この価値が正しく評価されれば白糠の新たな名産になると期待しています。”(木村船長)


■ 白糠産のブリの価値を高める取り組みとは


白糠沖で水揚げされ、船上で活締めした7キロを超える魚体のブリを「極寒ブリ™️」として商標登録。これにより、北海道内の他地区で水揚げされるブリとの差別化を図っています。


“鮮度を保つ秘訣は、獲ってすぐに船上で活締めすること。


エラを切って血を抜くことで、生臭さのない新鮮な美味しさを保つことができます。手間はかかりますが、自分たちが獲った魚をみなさんに美味しく食べてほしいという思いが大きいのです。魚の味は処理の仕方で大きく変わるため、日々締めの技術を磨いています。”(木村船長)


■ まな板が汚れない魚、一手間で価値を高める



“実は、これまでも白糠で獲れる魚の価値を高めるため、数々のチャレンジを行ってきました。15年ほど前、当時はまだ珍しかった活締めをトキシラズで行い、徐々にそれが当たり前になってきた頃、自分は更にワンランク上に行きたいと思い、「神経抜き」という技を磨きました。神経抜きとは、船上で血抜きを行った後、脳の位置からワイヤなどを使い背骨に沿って神経を破壊する締め方です。死後硬直を遅らせ、鮮度が落ちにくい効果があります。白糠町では、僕しかやっていないんじゃないかな(笑)。



ほかには、胃袋洗浄ですね。小魚の残骸や胃液を洗い流すことで、鮮度を保てるだけでなく、捨てるしかなかった内臓も飲食店で調理できるようになります。ウチの魚はまな板が汚れないんですよ。日本全体で漁獲量が減少するなか、水産資源を保護し、持続可能な漁業を目指すためには、獲る量を減らし、一匹一匹の価値を高める必要があると考えています。白糠の魚を食べた人が感動してくれるよう、獲れた魚の価値を更に高めてあげたい。価値が認められ、価格も上がってくれたら嬉しいです。”(木村船長)


■新工場からさらに新鮮なブリを多くの人へ



2023年9月13日、白糠町・庶路地区に「極寒ブリ™️」を使った加工商品を製造する工場の落成式が行われました。式典には棚野町長や地元の漁協関係者らが出席し、「ブリしゃぶ」が振る舞われました。棚野町長は、新たな地元の名産品に舌鼓を打ちながら、その“活躍ブリ”に期待を寄せていました。


棚野町長


“臭みがまったくなく、脂の乗りが最高。上品な脂なので何枚でも食べられる。海水温上昇などの影響によって、いま白糠町で獲れる魚種の転換期にあると考えています。一時ではなく長い目でブランドを育てていくことが必要です。加工工場開設によって白糠でとれる食材たちの付加価値が一歩前進したと思います。

これまでは1次加工、1.5次加工までが中心でしたが、直接消費者の口に入る・そのまま食べられる状態(2次加工)でお届けすることが実現できて嬉しい。日本全国のブリファンのみなさんに“ブリブリ”消費してもらいたい”。(棚野町長)


北海道の小さな町の期待と未来をのせた
極上の味わいの「極寒ブリ™️」をぜひご賞味ください。


■北海道・白糠町のご紹介

北海道・白糠町は北海道の東部に位置する人口約7,200人の町です。


位置

東:東経144度 13分42秒

南:北緯42度 55分12秒

西:東経143度 45分17秒

北:北緯43度 22分30秒


面積・距離

全面積:773.13平方キロメートル

東西:38.6キロメートル

南北:50.5キロメートル


白糠町名産「いくら」是非ご賞味下さい。


豊かな自然に恵まれ漁業、林業、酪農などが盛んです。太平洋沖の暖流と寒流が交わる絶好の漁場にあり、1年を通じて様々な海産物が獲れますが、茶路川、庶路川、音別川と鮭が産卵に帰ってくる川が3本もある恵まれた立地から「秋鮭」「いくら」の漁獲量が高く、ふるさと納税の返礼品としても高い人気を誇っています。近年は「ブリ」の漁獲量が増え、新たな名産品としての可能性を秘めています。



鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使


協力(順不同・敬称略)

白糠町
〒088-0392 北海道白糠郡白糠町西1条南1丁目1番地1電話: 01547-2-2171

紅山子(こうざんし)


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アーカイブ リンク記事をご覧ください。


北の国境の街 稚内

北海道 稚内「日本最北端の地の碑」


「日本最北端の地の碑」について

宗谷岬の先端、北緯45度31分22秒の“日本最北端の地”を標す記念碑。北極星の一稜をモチーフに、中央には北を示す「N」、台座の円形は「平和と協調」を表しています。海に向かってこの地に立つと、前方三方が海、正面に43km先のサハリンの島影が浮かび上がり、日本の最北端であることを実感できます。ちなみに東経は141度56分11秒です。


夕方の利尻富士(豊富町)


稚内~サハリンからのお客様~ロシアダンス団


稚内副港市場イベント会場。
この日はサハリンとの交流イベント民族民謡・舞のステージを満喫!

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG-2 TOKIO 2020 ~ 稚内 歳時記と観光 ~ 「北の国境の街 稚内 あなたなら何月に来られますか ⁉」
https://tokyo2020-2.themedia.jp/posts/5018927



2月14日に青峯山(あおみねさん)正福寺で行なわれる『御船祭』には全国から奉納された大漁旗が参道から本堂まで所狭しと掲げられ各地から参詣の漁業関係者で賑わう。

(詳細は本文にて・・・)


青峯山(あおみねさん)正福寺 本堂


鳥羽の国崎は約2000年前に天照大神が海女の差し出した鮑(アワビ)を召し上がり気に入られ、それ以降毎年伊勢神宮に鮑を献上することとなる舞台となった所であり、戦国時代には九鬼水軍の本拠地として全国にその名前を轟かせた地でもあります。


毎年、伊勢神宮の天照大神に献上されるという鮑です。


海女さんたちのご苦労に感謝いたします。

(詳細は本文にて・・・)


ZIPANG TOKIO 2020「全国の大漁旗が舞う! 鳥羽 青峯山(あおみねさん)正福寺『御船祭』旧暦1月18日(2017年2月14日)開催」
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/posts/2004727



※現在、2150件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


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ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
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ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
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ZIPANG-7 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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