ZIPANG-7 TOKIO 2020 1日1組限定、貸切タイプの宿『里山十帖 THE HOUSE』  2棟目『SEN』が、新潟県十日町市にオープン!


         絶景サウナを貸切で、ととのう。


新潟県南魚沼市大沢山温泉『里山十帖』(運営:株式会社自遊人)が、2021年7月に開業した1棟貸切タイプの宿『里山十帖 THE HOUSE IZUMI』。新潟・魚沼地域に残る貴重な古民家をフルリノベーションし、プライベートな滞在を過ごせる宿として大変好評です。


新しく開業したのは、里山十帖から車で約30分、ひと山越した十日町市川西エリアの『SEN』。大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレの開催地で、アート巡りや日本三大薬湯として知られる松之山温泉にもアクセス良好。


グループや家族で楽しんでもらうため、4名様まで同料金に設定し、『IZUMI』よりもリーズナブルな価格で泊ることが出来ます。


新潟 里山十帖 THE HOUSE 大ケヤキを望む絶景のサウナ


夕暮れになるとサウナに明かりが灯り雰囲気を醸し出す…アウトドアサウナの楽しみの一つ


アウトドアサウナ 外観


入浴の歴史は古く、古代は蒸気浴であったそうな…湯につかるスタイルは寺院などで沐浴として鎌倉時代以降かな⁉本格的に湯につかるようになったのは、元禄時代・徳川五代将軍綱吉の治世、…江戸に湯屋(所謂、湯女をはべらした「銭湯」のようなもの)が出来たことにより町民の間で大流行…それまでは、火事と喧嘩は江戸の華と言われ浴室(風呂)は武家屋敷しか造る事が許されていなかったとか…縄文・弥生時代からの話をすると長くなりそうなので、このあたりで本題に・・・


<CONCEPT>

日本一の大河・信濃川と越後三山を望む隠れ家。


ところで、日本一の大河「信濃川」の源流は何処でしょうか?
小生の記憶が正しければ、長野県と山梨県の県境の村「川上村」になります。川上村から「田毎の月」で知られる千曲市に下り千曲川となり更にいくつもの野や山を越え「かまくらの里」飯山市へ、更に長野県と新潟県の県境・平家の末裔の方たちが暮らす(マタギの村)栄村に…千曲川は日本海を目指し新潟県に入ると千曲川が大河「信濃川」となり日本海へ…


           長野県川上村~千曲川(信濃川)源流~


霧の万代橋を滔々と流れる日本一の大河「信濃川」
長い長い旅路の終着点、日本海はすぐそこに・・・その先は?


■大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレ開催地である十日町市

里山十帖から車で30分ほどの十日町市川西エリア。十日町市は、国宝 火焔型土器が出土した地として有名なだけでなく、2000年にスタートした大地の芸術祭、越後妻有アートトリエンナーレの開催地としても注目を集めています。


集落には1200年の歴史を伝える「千手観音」があり、大地の芸術祭のメイン作品として知られる、ジェームズ・タレルの「光の館」もすぐ近く。晴れた日の朝には川霧と越後三山の絶景が現れます。


■2つのプライベートサウナを存分に

『SEN』に泊まった方だけが楽しめるプライベートサウナ。河岸段丘の森、樹齢500年以上の大ケヤキを望む場所にアウトドアサウナを作りました。


体感温度を調節するフィンランド式のセルフロウリュで、6名様まで一緒にサウナを楽しめます。天井は徹底した断熱を施した上で檜板を貼り、壁には蓄熱効果の高い十和田石。さらにもう一つ、建物内にもセルフロウリュ可能なサウナを用意。こちらは定員2名。岩をくり抜いて作った野趣あふれる水風呂も備えています。


朝晩で2つのサウナを、男女分かれて、2家族で分かれてなど…さまざまな形で大いに楽しんでください。


■明るく開放的でありながら寒くない古民家



貴重な古民家が解体される理由の一つには「寒さ」と「暗さ」。リノベーションコンセプトは「明るく開放的な家」。


1階と2階を繋げる吹き抜け、古民家とは思えない大きな窓を設け、内と外をシームレスに繋げてあります。里山十帖同様、今後100年以上使えるように、躯体はもちろん、土台から根本的に修繕しています。


特に古民家の弱点「寒さ」については、現代の断熱技術を取り入れて完璧に克服。しんしんと降る雪を眺めながら、真冬でも快適に過ごせるようにしてあります。


<FACILITY>

■客室

1階のリビングルーム


1階のリビングルーム(2階吹き抜けからの眺め)


2階団欒スペース


2階和室スぺース


約100年前に建てられた旧家をフルリノベーションしました。上下階合わせて167m2。家の中心になるのは大きな吹き抜けで、1階のリビングルームと2階団欒スペースをシームレスに繋げてあります。


ベッドルーム


構造計算した上、可能な限り壁を抜いて窓に変更。2台のセミダブルベッドは「シーリー」(アメリカ製)を、羽毛布団や敷き布団は京都の高級寝具メーカー『IWATA』を採用。


キッチンダイニング


キッチンダイニング

1階の和室に敷き布団2枚、2階の団欒ルームに布団を3枚敷けば最大7名様まで宿泊できます。ダイニングテーブルと一体となったキッチンは調理も可能です。


家具はフィン・ユールの『ジャパンソファ』『トレイテーブル』(ワンコレクション)、アルネ・ヤコブセンの『スワンチェア』や『セブンチェア』(フリッツ・ハンセン)などを配置。まるで椅子博物館のような贅沢な空間です。

この機会に名作椅子の座り心地を体感してみられては!


■朝夕食


夕食特製鍋コース


地元のお母さんのもてなしによるBBQプラン(冬は里山十帖特製レシピによる鍋プラン)を基本に、十日町の日本料理店『ゆげ』のシェフが出張して特別コースを提供するケータリングサービスの用意もあります。


周辺には『ミシュランガイド新潟2020特別版』に掲載されたレストランも多数。レストラン巡りの拠点にもぜひご利用を…朝は地元食材にこだわった身体に優しい朝食をセルフサービスで…また食材を持ち込んでの調理も大歓迎です。


■サウナ・内風呂

忙しい現代人にとってのオアシス「サウナ」。『SEN』では、セルフロウリュ可能なフィンランド式サウナを2つ用意。


河岸段丘の森を望むアウトドアサウナは天井面の断熱にこだわっただけでなく、側面には蓄熱効果の高い十和田石を張り詰め定員は6名。水着を着用することで、男女のグループや家族でも楽しめます。


檜は遠赤外線効果で、入っているだけで温もりを感じる!


地下水は冬温かく、夏冷たいのでサウナ入浴の後、体を整えてくれる

もう一つの館内サウナは定員2名。小さいながらも総檜貼り。座面を高くして、熱を感じやすい工夫がしてあり。水風呂はどちらも16度前後の地下水かけ流し(状況により水道水利用のこともあります)。



冬は流量を絞るとシングルの水風呂を楽しむこともできます。
内風呂は、癒し効果と体が芯迄温まる檜の浴槽を用意。(内高550㍉の檜浴槽は肩まですっぽりと浸かることが出来る。浴槽の框を一部切り欠くことでオーバーフローしたお湯が洗い場の床を濡らしお客様が滑らないような工夫がしてある。浴室の檜の羽目板は途中でカットすることにより水滴が下に落ちいつまでも美しく保つことが出来る。また浴槽を洗い場の床より少し埋め込むことで、ご高齢の方も跨いで入り易くするなど様々な工夫を凝らしてある。)

勿論、手桶は木曾五木の椹(さわら)…手に馴染んで軽くて持ち易く腐りにくい・・・


なお『SEN』の内湯は温泉ではありません。温泉は、車で3分ほどの『千手泉 千年の湯』を利用できます。


■施設概要

施設名     : 里山十帖 THE HOUSE SEN

          (サトヤマジュウジョウ ザ ハウス セン)

所在地     : 新潟県十日町市伊勢平治13-1

アクセス    : JR飯山線、北越急行ほくほく線「十日町」駅から車で13分

          関越自動車道「六日町IC」から車で30分

          ※送迎なし。タクシーを利用してください。

構造      : 木造2階建 延床面積167m2

客室数     : 1棟(リビング+ベッドルーム+和室3+キッチン+

          内湯1+サウナ2)、定員7名

プロデュース(総合監修・企画):株式会社自遊人

プロデューサー・クリエイティブディレクター:岩佐 十良

設計      : Y建築設計

事業主・施設運営: 株式会社自遊人(里山十帖)


■MEMBERS

・株式会社自遊人

1989年、武蔵野美術大学に在学する5人の学生が始めたクリエイティブ・カンパニー。当初はデザイン事務所として活動、1990年からは雑誌編集を手掛けるようになり、2000年には雑誌「自遊人」を創刊。

「あらゆるものをメディアに」をテーマに、2002年には食品の製造販売をスタート(株式会社自遊人の暮らし)。2004年には東京・日本橋から新潟・南魚沼に移転。

2012年に南魚沼市大沢山温泉の旅館を買い取り、2年間のリノベーションを経て2014年に「里山十帖」としてオープンさせた。

その後は宿泊施設や飲食店のリノベーション&プロデュースを積極的に行い、2017年に「山形座 瀧波」、2018年に「箱根本箱」「講 大津百町」をディレクション、2020年に「松本十帖」をオープンさせた。

「地域の食」をプロデュースすることにも積極的で、「A級グルメ」「ローカルガストロノミー」などの言葉を作るのと同時に新しい食の価値観を世の中に提言。

「里山十帖」は2020年に発刊された「ミシュランガイド新潟2020特別版」で一つ星とレッドパビリオンを獲得した。


Y建築設計 熊谷 善紀(くまがい よしき)



1973年長野県松本市生まれ。東京理科大学卒業。2008年より長野県松本市にて独立。現代建築設計やプロデュースを行うのと並行し、各地域特有の古民家の再生・曳家・移築・プロデュースを数多く手掛ける。古民家再生自社事業として町家や土蔵をリノベーションし、街の景観保持活動に努めている。



余滴

~タイムトラベル~

読者の皆様は、きっと2021年7月に開業した1棟貸切タイプの宿『里山十帖 THE HOUSE IZUMI』のこともお知りになられたいのでは❓

そこで、『仁』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のように2021年7月にタイムトラべルしてみましたのでご覧を・・・!


1日1組限定、貸し切りタイプの宿「里山十帖 THE HOUSE」を 新潟県南魚沼市に2021年7月オープン

雪国の暮らしと自然を築150年の古民家で体験。


絶景を望む露天風呂


新潟・魚沼地域に残る貴重な古民家をフルリノベーション。

豊かな森と美味しいお米が育つ棚田に囲まれ、眼前には百名山・巻機山の絶景が広がります。誰にも邪魔されることなく、プライベートな空間で、雪国の暮らしを堪能できます。


2014年、「さとやまから始まる10の物語」をコンセプトに新潟県南魚沼市大沢山温泉に開業した「里山十帖」(運営:株式会社自遊人)。「真に豊かな暮らし」を提案・発信することを目的に「体感するメディア」として、たくさんのお客様をお迎えしてきました。



そして、2021年7月、私たち「里山十帖」は新たな体験を提案・発信するべく、一棟貸し切りタイプの宿「里山十帖 THE HOUSE」を開業。



ロビーとキッチン


新潟・魚沼地域に残る、貴重な古民家をフルリノベーションし、プライベートでゆったりと過ごせる空間をご用意しました。


テラス


第一弾として開業するのは、南魚沼市の泉盛寺という棚田が広がる集落に佇む「IZUMI」。静かな場所で、誰にも邪魔されることなく、プライベートな空間でご滞在いただけます。


<CONCEPT>

“快適に”、雪国の暮らしと自然を体感する。


リビングルーム


■150年前の豊かな森に想いを馳せる。

築150年の古民家をフルリノベーションしました。豪雪に耐えてきた立派な梁や柱。「おえ」と呼ばれる囲炉裏の間を囲む、柱や差し鴨居は総欅という、この地域でも貴重な建物です。今では保存樹木や保存樹林になっている欅の巨木を切り出して、何十年も寝かせて乾燥させた上、製材して建てられた古民家。杉の植林が始まる前、山がいかに豊かだったのか。そして囲炉裏の間に大家族が集う昔の生活に、想いを馳せていただければ幸いです。


■日本一美味しいお米の産地の理由を「目」で見る。


棚田が連なる田園集落の丘に建つ「IZUMI」


南魚沼のなかでも特に美味しいお米※ができると言われているのが西山地域。なかでも「IZUMI」の建つ場所は、西山でも特別な樺ノ沢地区を眼下に望みます。そして、昼夜の寒暖差、豊かな水、地形、土。その全てを「IZUMI」から確認することができます。特に重要なのが昼夜の寒暖差ですが、この寒暖差と盆地地形が「雲海」を産み出します。

「IZUMI」は棚田が連なる田園集落の丘に建ち、まさに雲海ハントに絶好のロケーション。壮大な景色を独り占めできる露天風呂を作りました。ちなみに南魚沼の雲海出現率は日本有数で、秋と春には70%以上の確率で雲海が現れます。


※滋賀県のお米も美味しいですよ…特に瀬田の唐橋から信楽焼の里に向かう途中の砂地でとれるお米の美味しい事、但しほとんどが京都の寿司屋に寿司米として持ち込まれ、残念ながら小生のような庶民には縁遠い存在ですが・・・

他にも島根県・石川県など棚田のお米や山形県のお米も美味しかった!まだまだあります…
やはり日本人にはお米は欠かすことが出来ない食材ですね・・・最近では北海道産のお米も見逃せません。


■冬でも全く寒くない古民家。



貴重な古民家が解体されるいちばんの理由は「寒さ」と「暗さ」。「古民家を守ろう」と声高に叫んでも、実際に住んでいる方々は「現代住宅に住みたい」と思っています。

そこで古民家の典型的な間取りをほぼそのままに、現代でも暮らしやすい住宅としてリノベーション。里山十帖同様、今後100年以上使えるように、躯体はもちろん、土台から根本的に修繕しました。


キッチンカウンター


特に古民家の弱点「寒さ」については、現代の断熱技術を取り入れて完璧に克服。しんしんと降る雪を眺めながら、真冬でも快適にお過ごしいただけます。雪国らしい古民家の風情はそのままに、洗練された北欧家具を設え、モダンな空間へと生まれ変わりました。


<FACILITY>

■客室


ベッドルーム


眺望の良い和室


150年前に建てられた茅葺屋根の古民家をフルリノベーションしました。家の中心になるのは「おえ」と呼ばれる囲炉裏の間。完璧な断熱を施したため囲炉裏は使用できませんが、縁をテーブルとして使えるように石組みに変えました。その奥には座敷二間。構造計算した上、可能な限り壁を抜いて窓に変更しました。

2階はデスクを備えたベッドルーム。2台のセミダブルベッドは、天然素材の寝具で有名な「石田屋」(石川県金沢市)のベッド。ウッドスプリング+馬毛マットレスの固めながらも身体をしっかりサポートする、1台100万円以上の超高級ベッドを導入しています。

最大宿泊人数は7名。1階の座敷には敷き布団4枚、2階にエキストラベッドを2台入れると最大8名さまにご宿泊いただけますが、ダイニングカウンターの椅子が7脚なので、最大7名としています。「おくどさん」があった場所に新しく設えたキッチンは調理も可能。上部の蚕部屋を解体した吹き抜け空間に、一枚板のカウンターテーブルがあります。


■朝夕食


ご朝食

里山十帖ご夕食


夕食の選択肢は3つ。1つ目は『ミシュランガイド新潟2020』で一つ星を獲得した里山十帖内の『早苗饗』での夕食。

2つ目は周辺に点在する『ミシュランガイド新潟2020』でビブグルマン、ミシュランプレートを獲得した店へ。

3つ目はご自分で調理する。里山十帖での夕食をご希望の方は送迎致します。周辺の店をご希望の方はコンシェルジュが予約を代行しますのでお気軽にお申し付けください。

また、キッチンにはIHクッキングヒーター、冷蔵庫や電子レンジなど基本的な調理器具や家電、食器なども常備。すぐ近くに道の駅もありますので、地元の食材で料理を楽しんでいたくこともできます。朝食は里山十帖からデリバリー致します。


■温泉

日本百名山の巻機山、霊峰八海山など、標高2,000メートル前後の上越国境の山々を望む絶景露天風呂をご用意しました。コンパクトながら小窓から壮大な景色を望む内湯もご用意しております。


半埋め込みタイプの檜浴槽です。四方框の奥側は一段下げてありオーバーフローしたお湯を排出できる。湯が出る吐水口も周囲に合わせ檜造りにして右奥框の上に設置。東屋風の造りなので雪の日も雨の日もさほど髪が濡れることなくゆったり温泉に浸かり体の芯まで温まり心を癒すことができる。

夜には満天の星空を眺めながら温泉に浸かることができます。塩分を感じる温泉は、すぐ近くに湧出する「越後ゆきぐに温泉」。

実はこの源泉、宿泊施設としてご入浴いただけるのは「里山十帖 THE HOUSE」だけという貴重な温泉でもあります。また、ご夕食を里山十帖で召し上がる方は、里山十帖の「湯処 天の川」にもご入浴いただけます。2つの異なる温泉で日々の疲れを癒してください。


源泉名 :越後ゆきぐに温泉

泉質  :ナトリウム―塩化物温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)

成分総計:1619mg/kg

湧出状態:掘削自噴


■施設概要

施設名     :里山十帖 THE HOUSE IZUMI

         (サトヤマジュウジョウ ザ ハウス イズミ)

所在地     :新潟県南魚沼市天野沢家森山671-1

アクセス    :JR上越線「上越国際スキー場前」駅から車で7分

関越自動車道  :「塩沢石打IC」から車で16分

構造      :木造2階建 延床面積182m2

客室数     :1棟(リビング+ベッドルーム+和室2+キッチン+

         浴室(内湯1 露天1))、定員7名

プロデュース(総合監修・企画):株式会社自遊人

プロデューサー・クリエイティブディレクター:岩佐 十良

設計      :HAGI STUDIO

館内アート   :福田 泰崇

事業主・施設運営:株式会社自遊人(里山十帖)


福田 泰崇 氏による館内アート作品


福田 泰崇(ふくだ やすたか)



1977年群馬県生まれ。武蔵野美術大学 造形学部 建築学科卒業後、独学で3DCG、VFXを学びDigital Artistとして活動を開始する。2014年1月より「株式会社FUKUPOLY」代表。企業CMやミュージックビデオなどのCG制作や、CG・VFXを使った映像、インスタレーション制作から3Dプリンタを利用した立体造形、ヘッドマウントディスプレイを利用した360度空間映像制作など幅広い分野で活動中。

(主な受賞歴)2016年「SICF17」岡本美津子賞受賞、「東京ミッドタウンアートアワード2016」優秀賞、2018年「Adobe MAX CHALLENGE 2018」グランプリ。


以上

第一弾

一棟貸し切りタイプの宿「里山十帖 THE HOUSE」

2021年7月へタイムトラベルでした。


鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使


協力(順不同・敬称略)

株式会社自遊人

紅山子(こうざんし)


※画像並びに図表等は著作権の問題から、ダウンロード等は必ず許可を必要と致します。



アーカイブ リンク記事をご覧ください。


倉俣史郎氏 アトリエにて                        @鎹八咫烏


倉俣史朗氏(以下倉俣)

僕はデザインというのは、自分自身を表現する方法だと思ってやっています。ある意味では詩をつくるように、例えば椅子をデザインした時にこれを作ったら売れるだろうというような考えはあまりなくて、まず自分が作りたい、表現したいということから始まりますね。

それが結果としていつか製品化されるということはあっても、最初から商品化する目論みでやるというのは非常に少ないケースです。ですから16年も前にデザインした家具が、やっと一昨年から生産し始めたということもあります。

🐦えっ、そんなこともあるんですか。

倉俣

自分のためというとちょっと大袈裟かもしれませんが、そこからまず考えますし、ある意味では、そのプロセスで自己発見、あるいは自己遭遇みたいなものを期待したい。そういう意味で僕はあまりプロフェッショナルではないかもしれませんね(笑)

あらゆる制約の中で、なおかつ抜きんでるものが作れることが本当の才能だと思うのですが、外国との仕事をしながら反省もしています。

🐦エキスパンドメタル(金網)でつくられた椅子やガラスを組み合わせた作品など、どちらかというと、いままであまりインテリアには見ないような素材を使われていますね。

倉俣

素材でいえばより人工化されたものが好きなんです。

🐦人工化されたものということは?

倉俣

人工素材。例えばガラスだとかプラスチック、メラミン樹脂、金属製のものなど、より人工的な中で出来てきたものです。

自然の分厚い木なども嫌いではないけれど、そういう時間の軌跡や傷跡を感じるような素材は、僕自身あまり興味がありません。人間の行為の跡が見えるような使い方も。

行為が見えるということは時間の経過が見えるということだと思うのですが、なぜかそういう表現や素材に対してあまり興味がない。もっと時間が消えちゃうようなものがいいですよ。

🐦デザイナーの中には自分の創作されたものを残したいとお考えの方も多いと思いますが、倉俣さんの場合はいかがですか。

倉俣

そういう気持ちは全然ないですね。作ってしまったらもう終わり、過去ですから。先ほどの話の16年前の家具も、僕自身にとって興味は全く無いですね。

お金につながることはありがたいことですが、過去というものも振り返ればそれなりに居心地もいいのでしょうが、僕の場合それがあまり気持ちのいいものではない・・・

🐦デザインを考える場合、機能があって次に楽しさ、と考えられがちですが、倉俣さんは機能よりも何よりも最初に自分の表現というか、そういうものを前面に出されるという?

倉俣

そうですね。使い易いということが必ずしも機能的ということではなく、もっとメンタルなもの含んでこそ機能だと思うのです。これまで機能というと、ただ一次元的に便利とか使い易いというだけでずっと来たような気がするんですね。

それに対して僕はちょっと疑問があったし、二十数年前から家具をつくり始め、当時も、面白いが機能的でないとか、合理的でないと言われたのですけれども、むしろ僕はそちら側に本当の合理性とか機能性というのがあるんじゃないかという考えがずっとありました。

必ずしも便利が全てのデザインの要素ではなく、座らないで一日見てしまっていることもあるし、その時その椅子が空間を触発したり、コミュニケーションできたりするというようなことも大事なんじゃないかなと思うんです。

勿論、座って長時間作業をする場合の椅子には、本当に人間工学的な部分が必要だと思うのですが、そういうものに対してもプラスアルファの何か、例えば色の問題など、もっといろんな可能性が求められてもいいのでは、と思うんです。

まあ、どちらにしても僕はあまり真面目じゃないんです(笑い)

約半日に及ぶインタビュー、その後、歩いて15分位のところにあるインテリアデザインを依頼された建築途中の現場にもご案内いただき解説していただきました。(合掌)

本日はさわりのみとなりましたが、機会があれば続きをご紹介できればと思っております。これからデザイナーを目指される方たちのお役に立てれば幸いです・・・

次のこのような機会には「栄久庵憲司氏」のインタビューの様子をご紹介できればと思います。

(天の声:おいおいお前さん!これ迄にそうやって安請け合いして1年先になったことがあったんじゃなかったっけ⁈皆さん余りあてにされないほうが・・・(?_?)まぁ、誰もあてにしてないからいいけどさ…カア~!!!)


ZIPANG-6 TOKIO 2020【武蔵野美術大学 美術館・図書館】展覧会「みんなの椅子 ムサビのデザインⅦ」開催と~倉俣史朗~「倉俣以前・倉俣以後」
https://tokyo2020-6.themedia.jp/posts/34404318/



※現在、2000件余の記事掲載、下記のサイトからご覧ください。


新サイトの記事をご覧いただけます。

ZIPANG-7 TOKIO 2020 (VOL-7)
https://tokyo2020-7.themedia.jp/


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ZIPANG-6 TOKIO 2020 (VOL-6)
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ZIPANG-5 TOKIO 2020 (VOL-5)
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ZIPANG-4 TOKIO 2020 (VOL-4)
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ZIPANG-3 TOKIO 2020 (VOL-3)
https://tokyo2020-3.themedia.jp/


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ZIPANG-2 TOKIO 2020(VOL-2)
https://tokyo2020-2.themedia.jp/


615件ほどの掲載記事をご覧いただけます。

ZIPANG TOKIO 2020 (VOL-1)
https://tokyo2020-summer.themedia.jp/


ZIPANG-7 TOKIO 2020

これまでの、日本の精神文化と国土の美しさについて再発見に加えて その1. 全世界との情報の共有化 その2. 偏り、格差のないローカリティの尊重! その3. 美しきものへの学び、尊敬、関心を高める教育と推進

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